第13章 対称性から組み立てる力学(発展)
01状態と運動の法則
問い
机の
考えてみる
位置だけでは
これは
この「位置と
自由度と 一般化座標
平面の
定義 自由度と
物体の
一般化座標は
定義 状態
ある
問いで
法則 決定性(経験の
ある
運動の 法則の 形
決定性から,運動の
の
逆に,この
と
1階や3階の
初期状態q = 1.0 m,q̇ = 5.0 m s⁻¹から,加速度−9.8 m s⁻²の例を動かす.左は高さ,右は位置と速度の平面.橙の初期点をドラッグするか入力を変えると,その状態からの道すじが1本だけ描き直される.高さ0は地面との衝突を意味しない.再生・停止と時刻の操作ができ,動きを減らす設定では自動再生しない.
ポイント 運動の
運動の
状態を
何が 残っているか
前の
運動を,経路全体の1つの
量で 選び出す原理(次の 題材). 時間と
空間が 持つ対称性(その 次の 題材).
この2つから,第4章で
問いに 戻る
位置だけでは
ポイント ここまでの
系の
配置を 指定する 数の 個数が 自由度,その 数が 一般化座標.角度でも よい. ある
時刻の 一般化座標と 一般化速度の 組が 状態. 決定性(経験の
事実):状態を 決めると,その後の 運動は ただ1通りに 決まる. その
ため 運動の 法則は の形の2階の 微分方 程式に なる. の形は,次の2つの 題材(停留作用の 原理と,時間と 空間の 対称性)から 決める.
02微分方程式と初期条件
運動の
定理 数学の
未知の
ここで「ただ1つに
いちばん簡単な
も
ポイント 数学の
で
オイラー法は,状態から
練習1 次の
練習2
練習3
答え 練習1:(a) 棒の
例題
例題 1
次の
鉛直な
平面内で 振れる,長さ と の軽い 糸で つない だ2つの おもり(二重振り子). 水平な
床の 上を 滑らかに 動ける 斜面台と,その 斜面の 上を 滑る 小物体.ただし,どちらも 紙面内だけで 動くとする.
左は糸の角θ₁,θ₂と長さl₁,l₂で表す二重振り子.右は床に沿う台の位置Xと,斜面の上端から下向きに測る位置s.力は描いていない.
解答を見る
考え方 平面内の
おもりは2つで,平面内なので数は4つ.糸の
長さが 一定と いう 条件が2つ あるので,自由度は2.一般化座標には,2本の 糸が 鉛直となす角 , を選べる. 台は
床の 上を 水平に 動くだけなので,位置 の1つで決まる.小物体は 斜面の 上に あるので,斜面に 沿った 位置 の1つで決まる.自由度は2で,一般化座標は .
どちらも,一般化座標の
例題 2
, を満たす解を 求めよ. だけを決めた とき,解は どれだけ あるか. , として, の がとりうる値の 範囲を 答えよ.
ω = 2.0 s⁻¹,x₀ = 0.10 mの例.初期速度だけを変えた5本の曲線は同じ点から出発する.点線はt = 0.50 sを示す.
解答を見る
考え方 一般の
, なので
だけが決まり, はどんな 実数でも よい.解は 無数に ある. では で, なので
は,
確かめ:
例題 3
の と を求め,本当の 解と 比べよ. 回進めたときの を式で 表し, を一定に 保って とすると 本当の 解に 近づく ことを 示せ.
解答を見る
考え方 表に
0 | 0 | 0 | 2.00 |
1 | 0.10 | 0.200 | 1.02 |
2 | 0.20 | 0.302 | 0.04 |
3 | 0.30 | 0.306 |
本当の
なので
本当の
ポイント ここまでの
2階の
微分方 程式の 解は,初めの 位置と 速度(初期条件)でただ1つに 決まる.自由度 なら 個の数が 要る. 加速度は
方程式から 決まるので,初めに 自由には 選べない. オイラー法は,状態から
次の 状態を 作る 手続きで,刻みを 小さく する ほど 本当の 解に 近づく. 一般化座標は,系の
条件を 自動的に 満たすように 選ぶと 後が 楽に なる.
03状態と運動の法則の演習
与えられた
演習 1
半径
自由度と
状態の 変数の 数を 答えよ. 角だけで
状態が 分かるか.加速度も 独立に 指定するか.
固定球面の中心から点 P へ半径を引く.θは鉛直上向きからの角,φは水平面内の x 軸からの角である.
解答を見る
考え方 状態には
自由度は2,状態は
の4つの数で 決まる. 角だけでは
足りず, も要る.加速度は,運動の 法則に 状態と 時刻を 代入して 求まり,独立には 指定しない.
確かめ:極では
演習 2
直線上の
位置と
速度の 時間変化を 求めよ. , , のとき, 後の状態と,長時間後に 近づく 位置を 求めよ.
直線上の位置 x₀ に粒子を置き,右向きの初期速度 v₀ を示す.その後の位置は示さない.
解答を見る
考え方 まず
とおくと より .積分して
と
なので,位置は約 ,速度は約 .長時間後の位置は に近づく.
確かめ:速度を
演習 3
各段の
位置と 速度を 表に せよ.どちらの 更新にも 更新前の 値を 使う. 正確な
解と 比べ,誤差の 向きを 説明せよ.異なる 時刻に 同じ状態なら,加速度も 同じか.
時刻を h ずつ進め,各時刻の位置と速度から次の状態を求める.数値結果は入れない.
解答を見る
考え方
更新式から
次の 表を 得る.途中は 丸めない.
時刻(s) | 位置(m) | 速度(m s⁻¹) |
|---|---|---|
0 | 0.100 | 0.200 |
0.10 | 0.120 | 0.200 |
0.20 | 0.140 | 0.260 |
0.30 | 0.166 | 0.380 |
積分して
, .正確な値は , で,近似値の誤差は , .増加する加速度と 速度を 各段の 初めの 値で 代用する ため,両方とも 小さく 見積もる.加速度 は,状態が同じでも 時刻が 異なれば 異なる.
確かめ:初めの
演習 4
平面内の
速度,位置,軌跡を
求めよ. 初めて
原点へ 戻る 時刻に,状態も 戻るか.別の 初期速度で,位置が 同じで 状態が 違う例を 作れ.
xy 平面の原点に粒子を置き,初期速度 u だけを右向きに描く.軌跡は描かない.
解答を見る
考え方 速度の
, とすると , , .よって , .積分して
を
最初の
復帰は で,速度も に戻る.初期速度を に選べば,同じ 時刻0に 同じ 原点に いるが 状態は 異なり,円の 半径も2倍と なる.
確かめ:速度の
演習 5
を で表せ. でも になり得るか. , , のとき, 後の状態を 求めよ. を外しても, は配置を ただ1通りに 指定するか.
x の等間隔の目盛りを,q=x²/a の目盛りへ対応させる.同じ配置でも座標の増え方は異なる.
解答を見る
考え方 座標を2回微分する.加速度が
, . と を代入して
を
, . から, , .正負両方の を許すと と が同じ を与え,配置を 区別できない.
確かめ:初めの
ポイント 教える
配置と
04停留作用の原理
問い
鏡に
考えてみる
光源 A から
です.光の
です.第1項は
初期の反射点はx = 2.a = 2,b = 1,d = 4の配置で,鏡上の橙の点をドラッグするかスライダーを動かすと,候補の光路と道のりの点が変わる.最小の位置では垂線から測った入射角iと反射角rが等しくなる.自動アニメーションは行わない.
ここで2つの
前の
経路と 作用
系が
経路の1本1本に,1つの
定義 作用と
系の
を
停留作用の 原理
経路を
法則 停留作用の
実際の
この
オイラー=ラグランジュ方程式
まず
です.
と
です.これが
定理 オイラー=ラグランジュ方程式
停留作用の
を
太い青線が実際の経路,細い緑線が少し変えた経路.下段は2本の差δq.両端でδqは0になっている.
ラグランジアンの 選び方の 自由
同じ
1つ目は
2つ目は
と
です.足された
ポイント ラグランジアンの
ラグランジアンに
停留は 最小とは 限らない
この
問いに 戻る
光が
ポイント ここまでの
フェルマーの
原理:光は,かかる 時間が 停留する 道を 通る.反射の 法則は そこから 出る. 状態と
時刻の 関数 がラグランジアン,それを 経路に 沿って 積分した が作用. 停留作用の
原理(出発点と して 認める):実際の 経路では,両端を 固定した 小さな 変化に 対して .そこから
オイラー=ラグランジュ方程式 が出る.これは2階の 微分方程式である. に定数を 掛けても, を足しても,運動は 変わらない. 求めるのは
最小ではなく 停留.
05変分法
経路と
定理 数学の
経路
2つ目の
例で
です.
定理 数学の
連続な
証明
練習1
練習2
答え 練習1:
例題
例題 1
平面の
である.
両端(0,0),(1,h)を固定し,直線と少し曲げた曲線を描く.式や長さの値は示していない.
解答を見る
考え方 被積分関数
で,
確かめ:「2点を
例題 2
空
空気中のAから水中のBへ,水面上のPを通る候補の折れ線.θ₁,θ₂はいずれも水面の垂線から測る.
解答を見る
考え方 道のりを
したがって
確かめ:
例題 3
がオイラー=ラグランジュ方 程式を 満たす ことを 確かめよ. 経路を
に変えた ときの 作用 を求めよ. のとき, の作用は 最小で ない ことを 示せ.それでも が実際の 運動である 理由を 述べよ.
解答を見る
考え方 具体的な
方
程式は で, はこれを 満たし,両端の 条件も 満たす. . を使うと
なら で, のとき . より作用の 小さい 経路が あるので,最小ではない.一方, には の1次の項が 無いので, で作用は 停留している.原理が 求めるのは 停留なので, はやはり 実際の 運動である.
確かめ:
ポイント ここまでの
作用の
変分 は,部分積分で の形に まとまる. 基本補題:両端で0の
どんな でも なら .これでオイラー=ラグランジュ方 程式が 出る. 全微分を
足した ラグランジアンは,同じ 方 程式を 与える. 変分法は,時刻の
代わりに 位置を 変数に した 問題(最短の 線,光の 道)にも 使える. 停留は
最小とは 限らない.調和 振動では,半周期より 長い 時間で 最小でなくなる.
06停留作用の原理の演習
与えられた
演習 1
オイラー=ラグランジュ方
程式を 求めよ. のとき の符号は どうなるか. が を含まなければ,速度は 一定と 言えるか.
解答を見る
考え方 時間微分では,時刻を
, より
なので,
なら .一定なのは で,速度その ものではない.
確かめ:
演習 2
を
と,停留する を求めよ. 得た
経路が オイラー=ラグランジュ方 程式を 満たすか 確かめよ.
両端を固定した3本の候補を描く.初期状態では青い候補は中ほどが少し上へ膨らむ.スライダーは青い候補の膨らみだけを変え,停留経路や作用の値は表示しない.
解答を見る
考え方 候補を
.交差項の積分は0で, だから
と
停留経路は
.方程式は で,この経路は 両端と 方程式を 満たす.
確かめ:2次の
演習 3
の運動方 程式を 求めよ. 同じ
経路での 作用の 差と,停留経路が 変わらない 理由を 答えよ.
3本の候補の両端は (0,a),(T,b) で共通である.どれを選ぶかの答えは示さない.
解答を見る
考え方 全微分を
より,
前者の
.両端を固定した 経路の 変化に よらないので .
確かめ:
演習 4
に変化を 限って 作用を 計算すると, の1次の項は あるか. に替えて 調べ, が停留作用の 原理を 満たすかを 答えよ.
左に正負の山を持つ候補 qₐ,右に最初に試す正の山の変化 δq を別々に示す.両方とも時刻0と T で0になる.
解答を見る
考え方 すべての
なので交差項が 消える.各余弦の2乗の 積分は で,
と
経路の
振幅が になるので,作用は .1次の係数は であり, は停留しない.
確かめ:方
演習 5
を で書き,運動方 程式を 求めよ. 両端を
満たす停留経路を 求めよ. で書いた 任意の 変化 を使い,作用が 最小でも ある ことを 示せ.
q=a と2a の端点を,x=q³/a² により x=a と8a の端点へ対応させる.途中の時間変化は示さない.
解答を見る
考え方 座標変換を
より . , なので,方程式は . より と書ける. は一定で, は時刻の1次関数.両端から
を
を代入すると
である.境界項は0.最小で,等号は
確かめ:得た
ポイント 教える
偏微分と
07空間と時間の対称性
問い
何も
考えてみる
物体を1つの
手が
慣性系
ただし,どんな
定義 慣性系
空間が一様(どの
慣性系が
法則 ガリレイの
慣性系に
で
ガリレイ変換の
同じ装置を移動する,回す,翌日に使う,の3つを並べる.装置に対する測定のグラフは各こまで同じ形になっている.
自由な 粒子の ラグランジアン
慣性系で,自由な
一様性と
慣性の
で,
定理 慣性の
慣性系では,自由な
第4章で
相対性原理 形を
です.増えた
は,速度に
定理 自由な
慣性系で,自由な
である.
と
質量
質量
離れていて
問いに 戻る
自由な
ポイント ここまでの
慣性系:空間が
一様・等方で,時間が 一様に 見える 座標系.その 存在は 経験の 事実. ガリレイの
相対性原理(経験の 事実):一定の 速度で 動く 座標系も 慣性系で,法則は 同じ形.座標は , で結ばれる. 一様性と
等方 性から,自由な 粒子の は だけの関数に なり,慣性の 法則が 定理と して 出る. 相対性原理から
に決まる.質量 は粒子ごとの 正の 定数と して 現れる. 意味が
あるのは 質量の 比で,単位は 基準の 物体で 決める.
08速度の関数の微分と座標の取り替え
本体の
定理 数学の
である.3つの
本体の
定理 数学の
位置と
で,速度の
練習1
練習2
答え 練習1:
例題
例題 1
平面上の
, から, を示し,ラグランジアン を で書け. と についての オイラー=ラグランジュ方 程式を 書け. 直線
の上を 一定の 速さ で進む 運動が,(2) の 方程式を 満たす ことを, に注目して 確かめよ.
粒子Pは直線y = bの上を速さuで右へ進む.rはOPの長さ,θはx軸から反時計回りに測った角.
解答を見る
考え方 一般化座標は
, .2乗して足すと 交差項が 打ち消し合い, .したがって
について: , より . について: , より
, とすると, . で一定なので, の方程式を 満たす. の方程式は, から ,さらに微分して . と比べると ,つまり で,これも満たす.
確かめ:極座標では
例題 2
質量
この
運動の 作用を K' と K で 求め,差を 答えよ. K' で
同じ 両端を 結ぶ 別の 経路を 考えると,K での 作用との 差は どうなるか.それが「両方の 系で 同じ 経路が 選ばれる」ことを 意味する 理由を 述べよ.
解答を見る
考え方 作用は
K' での
速さは なので, .K での速さは なので, .差は .練習1から,K の
作用は K' の 作用に
を
確かめ:(1) の
例題 3
慣性系 K の
で
を で書け. と についての オイラー=ラグランジュ方 程式を 求めよ. K' が
慣性系で ない ことを,ラグランジアンの 形と 運動の 両方から 説明せよ.
左ではx = 0.50 + 0.40t,y = 0.60の等速直線運動.右は原点が共通で反時計回りにω = 0.80 rad s⁻¹で回る軸から見た同じ粒子.薄い線は表示する全経路,青い線と点は経過した部分と現在の状態.時刻を操作でき,動きを減らす設定では自動再生しない.
解答を見る
考え方 座標の
微分して
まとめると, となる( , を含む項は2乗の 和で 消える).したがって
について: の時間微分は , .よって
ラグランジアンが
の形ではなく,位置 を含む.空間が 一様に 見えていない(原点からの 距離で が変わる)ので,K' は 慣性系ではない.運動でも,自由な 粒子なのに 加速度が0でない. , の項は 原点から 外向き, , の項は 速度に 垂直な 向きの 加速度で,第11章の 遠心力と コリオリ力に あたる.
確かめ:
ポイント ここまでの
の関数の 微分は .これが一定なら 速度ベクトルが 一定. 位置と
時刻の 関数の 全微分は,速度に ついて1次式.だから のような項は 全微分では 書けない. ラグランジアンは,好きな
一般化座標で 書き直してから 方程式を 立ててよい.極座標では .慣性系でない
座標系では,自由な 粒子でも が位置を 含み,遠心力や コリオリ力に あたる 項が 方程式に 出る.
09空間と時間の対称性の演習
自由な
演習 1
慣性系の
新しい
速度成分と,両座標での の値を 求めよ. が変わらない ことは,どの 対称性に 対応するか.
x 軸は右向き,y 軸は上向き.新しい x′ 軸は上向き,y′ 軸は左向きである.同じ速度ベクトルを右下へ描く.
解答を見る
考え方 変換を
.両方とも速さの2乗は25で, となる. 空間の
等方性に 対応する.速さは 変わらない.
確かめ:逆変換で
演習 2
慣性系の
を で書き,運動方 程式を 求めよ. , を満たす を求め,新しい 系が 慣性系か 判断せよ.
固定原点 O から動く原点 O′ までが X(t),O′ から P までが q である.O から P までの座標 x も示す.
解答を見る
考え方 一定でない
より
である.
慣性系では
なので .等速に見えず,慣性系ではない.交差項は
と
確かめ:解の2回微分は,原点の
演習 3
平面内の
を
同じ
運動を 与える ことを 示せ. , と軸を 回し, を書き直せ.線形の 項が あっても 等方性を 失わない 理由を 説明せよ.
解答を見る
考え方 式の
増えた項は
.方程式も , から で, と同じに なる. 書き直すと
.同じ形の との差は
である.作用の
確かめ:
演習 4
自由粒子の
運動方
程式を 求め, , による 変化が 全微分に なる ことを 示せ. 軸を90度回した
場合も,同じ形の 候補との 差が 全微分に なるには,どの 条件が 要るか.等速 運動に なる ことだけで その 条件は 決まるか.
同じ速さ u の運動を x 方向と y 方向に分けて描く.各方向の候補の係数 A,B を添える.作用の比較結果は示さない.
解答を見る
考え方 各対称性を
方
程式は で,等速になる.変換に よる差は
で,全微分と
回転後は
.同じ形の候補との 差は .一方, は速度に ついて1次式なので,2次の 項が 消える が必要である.この とき になる.等速 運動だけでは 係数の 等しさは 決まらない.
確かめ:同じ速さ
演習 5
影響し合わない,十分離れた2粒子に
を
両粒子が
等速に なる ことを 示せ. 同じ
速度で ガリレイ変換すると, の項は 変わるか. 「影響し合わない
系の は各粒子の の和」と いう 条件も 課すと, はどうなるか.この 項を 全微分と して 除けるか.
十分離れた2粒子を x₁,x₂ に置く.初期速度はそれぞれ独立に選べる.粒子間の相互作用を示す線は付けない.
解答を見る
考え方 方
方
程式は
である.和は
では速度差も の項も 変わらない.残りの 変化は である.展開すると
があり,各粒子だけの 関数の 和には 分けられない.加法性から を選ぶ.交差項は 速度に ついて2次で,全微分と しても 除けない.
確かめ:
ポイント 教える
変換,回転,加速する
10相互作用と力
問い
2つの
考えてみる
前の
に
閉じた 系の ラグランジアン
外からの
法則 閉じた
閉じた
と
運動方程式と 力
閉じた
です.
定理 運動方程式
閉じた
に
ここで
作用と 反作用
閉じた
です.左辺を
です.閉じた
伸びたばねでつながった2粒子を右へ同じ距離εだけ移す.距離と位置エネルギーUは変わらない.各粒子への力は同じ大きさで互いに向かう.
さらに
ポイント 作用反作用の
作用反作用の
質量の 比を 測る
前の
です.2つを
外から 与えられた 場の 中の 粒子
地球の
と
問いに 戻る
影響し合う
ポイント ここまでの
閉じた
系の ラグランジアン: . は位置だけの 関数で,位置エネルギーと いう. オイラー=ラグランジュ方
程式から .右辺を力 と定義する. 空間の
一様性から .2粒子なら作用反作用の 法則.等方性から,力は2粒子を 結ぶ 直線に 沿う. 2粒子の
加速度の 比から 質量の 比が 測れる. 他の
部分の 動きが 決まっている とき,粒子は 場の 位置エネルギー の中を 動く.
11勾配と距離の関数の微分
位置エネルギーから
定理 数学の
位置の
を,
勾配は,
定理 数学の
である.
練習1
練習2 万有引力の
答え 練習1:
例題
例題 1
滑らかな
水平面の左にA,右にBを置き,間に押し縮めたばねを描く.青い矢印は放した後に動き出す向きだけを示す.加速度や未知の質量は示していない.
解答を見る
考え方 A と B とばねを1つの
確かめ:軽い A の
例題 2
2つの
粒子の 運動方 程式を,オイラー=ラグランジュ方 程式から 導け. ばねの
伸び が満たす方 程式を 求め, , , のときの 振動の 角振動数を 求めよ.
粒子の位置x₁,x₂を共通の原点から測る.ばねの長さは自然の長さlと伸びsに分けて示す.
解答を見る
考え方
, なので
右辺の
. とおくと で,角振動数は .数値では で
確かめ:
例題 3
地球(質量
が よりずっと 小さいと して を の2次まで展開し,1次までで となる ことを 示せ. を で表せ. 2次の
項まで 入れると,鉛直方向の 力は 地表の 値から 何割変わるか. , として 答えよ.
解答を見る
考え方
1次までで
2次まで
入れた から
確かめ:高い
ポイント ここまでの
勾配
は が最も 急に 増える 向きを 向く.力 はその 逆向き. 距離
だけの関数 なら,2粒子に働く力は 大きさが 等しく 逆向きで,2粒子を 結ぶ 直線に 沿う. 2粒子が
影響し合う ときの 加速度の 比が,質量の 逆比に なる. ばねで
つながれた2粒子の 伸びは,換算質量 で の振動を する. 地表付近の
は,万有引力の位置エネルギーを 高さで 展開した1次の 近似.
12相互作用と力の演習
演習 1
平面内の
を書き,運動方 程式を 導け. での力と 加速度を 成分で 求め,原点を 向くか 答えよ.
x が正,y が負の位置に粒子 P を示す.力や加速度の向きは描かない.
解答を見る
考え方
.偏微分して , .よって力は である.力は
,加速度は .原点へ向く 変位と 逆の 符号なので,原点を 向かない.
確かめ:右下へ
演習 2
2粒子の
力を
ベクトルで 求め,引力か 斥力か 答えよ. , での力の 大きさを 求めよ.粒子1,2の 質量が 順に , なら,加速度の大きさの 比を 求めよ.
原点から各粒子への位置ベクトル r₁,r₂ と粒子間の距離 r を示す.力の向きは入れない.
解答を見る
考え方 距離の
より
である.力は
大きさは
. , より .
確かめ:距離を
演習 3
質量
から方程式を 立て, を使って を求めよ. , , のとき, の位置と 速度を 求めよ.
破線は位置エネルギーが最小になる位置 x=ut で,右へ速さ u で移動する.粒子 P は別の位置に示し,その後の運動は描かない.
解答を見る
考え方 最小点からの
より . とおけば .初期条件は , なので
, より, , .
確かめ:初めは
演習 4
特別な
と
力と
その 和を 求め,全体の 平行移動で が不変に なる ことを 示せ. 相対位置
( )で力は 粒子間の 直線に 沿うか.全体を90度回して 相対位置を にした ときの と比較せよ. 等方な
空間内の 閉じた2粒子系と して 使える モデルか.
粒子2を中心に粒子1の相対位置を (a,2a) から (−2a,a) へ90度回す.軸の向きは固定し,粒子間の線だけを描く.
解答を見る
考え方 一様性と
, とおくと
と
力は
で,相対位置 と成分の 比が 違い,平行ではない. は回転前が ,回転後が .同じ距離でも値は 異なる. 使えない.一様だが
等方でなく,逆向きの 力でも 作用線は 一致しない.
確かめ:係数4を1に
演習 5
直線上の
から方程式を 求め,力の 和が0の 理由を の対称性から 説明せよ. , , の方程式を 作り,各粒子の 位置を 求めよ.
同じ質量の3粒子を,x₁=0,x₂=a,x₃=3a に置く.力や運動の答えは描かない.
解答を見る
考え方 方
から
と
, . とおくと , , .逆に解けば , , なので
確かめ:(1) と
ポイント 教える
偏微分の
13対称性と保存則
問い
物体が
考えてみる
前の
一般化 運動量
定義 一般化
一般化座標
を,
オイラー=ラグランジュ方
時間の 一様性と エネルギー
閉じた
です.2つ目の
定理 エネルギーの
ラグランジアンが
は
閉じた
です.第1項を運動エネルギー
空間の 一様性と 運動量
前の
です.
空間の 等方性と 角運動量
閉じた
だけ
と
薄い粒子の集まりと濃い粒子の集まりは変換前後の同じ系.時刻のずらしは配置を変えず,平行移動と回転は系の形を保つ.それぞれE,運動量P,角運動量Mの保存に対応する.
ネーターの 定理
ここまでの3つは,同じ形の
定理 ネーターの
一般化座標の
は
平行移動では
ガリレイ変換と 重心の 運動
閉じた
が
ポイント 時間と
時間の
一様性 → エネルギー(1個) 空間の
一様性 → 運動量(3成分) 空間の
等方性 → 角 運動量(3成分) ガリレイの
相対性 → 重心の 等速 運動(3成分)
合わせて10個.閉じた
対称性が 破れると
保存則は,対称性が
逆に,対称性だけでは
問いに 戻る
エネルギー,運動量,角
ポイント ここまでの
一般化
運動量 . が を含まなければ が保存する. ネーターの
定理: が変換で 全微分 しか変わらなければ, が保存する. 時間の
一様性から エネルギー ,空間の一様性から 運動量 ,等方性から 角 運動量 ,ガリレイの相対性から 重心の 等速 運動が 出る.合わせて10個. 対称性が
破れると,対応する 保存則も 破れる.対称性だけでは 相互作用の 形は 決まらない.
14小さな変換と保存量の計算
ネーターの
定理 数学の
変換
2つ目の
証明の
定理 数学の
3つの
回転の
です(3つの
練習1
練習2
練習3 自由な
答え 練習1:
例題
例題 1
平面上の
極座標で
ラグランジアンを 書き,保存する 一般化 運動量を 答えよ. エネルギー
を と (1) の保存量 で表し, の運動が1次元の 運動と 同じ形に なる ことを 示せ.
例として曲がった軌跡上のPを描く.緑は動径方向の成分ṙ(この点では内向き),橙は反時計回りの成分rθ̇,青はその和の速度v.保存量の式は示していない.
解答を見る
考え方
. が循環座標なので, が保存する. は時刻を 含まないので
これは,位置エネルギー
確かめ:第10章の
例題 2
地表付近(
10個の
保存量の うち,この 運動で 保存する ものを すべて 挙げ,対応する 対称性を 答えよ. 投げた
直後と 後で,運動量の 成分と 成分,エネルギーを求めて 比べよ.
解答を見る
考え方
時刻を
ずらしても は変わらないので,エネルギーが 保存.水平に 平行移動しても 変わらないので,運動量の , 成分が保存.鉛直な 軸( 軸)のまわりに 回しても 変わらないので,角運動量の 成分が保存.運動量の 成分と,角運動量の , 成分は保存しない.重心の 等速 運動は,水平方 向に ついては 成り 立つ. 投げた
直後: , , .
で
確かめ:
例題 3
この
ねじれた 動かし 方に ついて,ネーターの 定理の を書け. 保存する
量を,角 運動量の 成分 と運動量の 成分 で表せ.
解答を見る
考え方 小さな
.保存量は
確かめ:
ポイント ここまでの
ネーターの
定理は,オイラー=ラグランジュ方 程式を 使えば 数行で 証明できる.保存則は 実際の 運動に 沿って 成り 立つ. 回転の
計算では,外積の3つの 積を 順に 回す性質を 使う. 中
心からの 距離だけに よる 位置エネルギーでは とエネルギーが 保存し, の運動は 実効ポテンシャルの 中の1次元の 運動に なる. 場の
中では,場が 持つ対称性の 分だけ保存量が 残る.らせんのような 見慣れない 対称性からも 保存量が 出る.
15対称性と保存則の演習
ラグランジアンを
演習 1
質量
ラグランジアンと3つの
一般化 運動量を 書け. 座標軸に
沿う 平行移動,座標軸の まわりの 回転,時刻の ずらしの うち,連続な 対称性と 対応する 保存量を 答えよ.
xy平面の位置エネルギーの等しい楕円を2本と,紙面に垂直なz軸を描く.xとyの向きを示す.
解答を見る
考え方 場を
, , , . 方向の平行移動と 時刻の ずらしが 残る.したがって と が保存する. 方向の平行移動と,どの 座標軸の まわりの 小さな 回転でも が変わる.角 運動量の 保存は 一般には 言えない.
確かめ:
演習 2
外から
時空の
対称性に よる10個の 保存量を 列挙せよ. の重心位置を 求めよ.内部の 運動に よらない 理由も 説明せよ.
三角形を作る3粒子と重心Gを描き,慣性系のx,y軸と初めの全運動量の向きだけを示す.
解答を見る
考え方 重心の
時間の
一様性から の1個,空間の一様性から の3成分,等方性から の3成分,ガリレイの相対性から の3成分で,合計10個.時空の対称性が 保証する10個であり,全員が 独立とは 限らない. なので
より
確かめ:重心速度は
演習 3
平面内の
, が対称性である ことを 示し,保存量を 求めよ. , に座標を 変え,保存量の 意味を 説明せよ.
2x−yが一定の平行な直線を描き,それに沿うs軸と垂直なn軸,粒子を示す.
解答を見る
考え方 2方向の
変換後も
は同じで,速度も 変わらない. , , から が保存する. これは
座標軸の 回転なので, . は循環座標で, が保存し, である.場の等しい 直線に 沿う 運動量が 保存する.
確かめ:元の
演習 4
の運動方程式,一般化 運動量 , を求めよ. 自体は保存しない.保存量を 見つけ,運動の 法則には 時間の 一様性が 残る 理由を 説明せよ.
解答を見る
考え方 全微分は
, なので, ,すなわち .また
と
微分すると
.したがって が保存する. において 時刻を ずらしたときの 変化は だけである.作用の変化は 端点だけで 決まり,運動の 法則は 変わらない.
確かめ:
演習 5
の1次までで を求め, の全微分に なる ことを 示せ. 保存量
を求めよ.さらに から保存量 を求め, , の運動を 再現せよ.
横軸t,縦軸xの図に任意の経路と,そこへ小さな余弦波を加えた経路を描く.両端固定の変分とは区別する.
解答を見る
考え方 両端固定の
なので, . より .正弦波の変換では だから .初期条件から , .2式を組み合わせて
と
確かめ:微分して
ポイント 教える
場を
16拘束のある運動を解く
問い
振り子の
考えてみる
糸の
拘束を
ポイント 拘束の
拘束を
自動的に 満たす一般化座標 を選ぶ( は自由度). 運動エネルギー
と位置エネルギー を,一般化座標と一般化速度で 書き, を作る. オイラー=ラグランジュ方
程式を 立てる.拘束を 保つ力は,式に 現れない.
振り子
長さ
支点Oから長さlの糸で質量mのおもりをつるす.θは鉛直下向きから右へ測る角.青い速度は円の接線方向で,θが増える向きを例として示す.張力は描かない.
です.
です.張力は
回る 輪の 上の ビーズ
半径
鉛直な直径を軸に回る輪と,ある瞬間のビーズを描く.θは最下点から測る角で,青い矢印は輪の回転ωの向き.描いたビーズの位置はつり合いの答えを表さない.
ビーズの
です.オイラー=ラグランジュ方
と
の2か所に,安定な
初期状態は半径1.0 mの輪をω=4.5 rad s⁻¹で回し,軸の左右の安定なつり合いを示す.角速度を変えると,ω=√(g/R)を境に安定な位置が分かれる.安定を実線と塗りつぶし,不安定を破線と白抜きで示す.最上点も描く.スライダーだけで変化し,自動再生はしない.
拘束が 時間とともに 動く とき
前の
が
拘束を 保つ力が 知りたい とき
この
問いに 戻る
張力を
ポイント ここまでの
動き方の
条件を 拘束と いう.なめらかな 拘束を 保つ力は,拘束に 沿った 向きに 働かない. 拘束を
満たす一般化座標で を書けば,拘束を 保つ力を 考えずに 運動が 求まる. 振り子:
.回る輪の ビーズ: で, で最下点が 不安定に なり, に安定な 位置が 現れる. 拘束が
時間とともに 動くと,保存する は と一致しない.
17拘束のある運動の例題
本体の
ポイント 数学の
つり合いの
練習1 振り子の
練習2 回る
答え 練習1:
例題
例題 1
半径
が下がった 距離 を一般化座標と して,ラグランジアンを 書け. おもりの
加速度の 大きさを 求め,滑車の 慣性モーメントを 無視した 場合と 比べよ.
固定軸に半径R,慣性モーメントIの滑車を置き,両側の糸におもりm₁,m₂をつるす.m₁側に下向きを正とする座標xを描く.加速度や張力の値は示していない.
解答を見る
考え方 糸が
と の速さは ,滑車の角速度は .位置エネルギーは (定数を除く)なので
オイラー=ラグランジュ方
程式から
慣性モーメントを
確かめ:
例題 2
長さ
ラグランジアンを
書き, の運動方 程式を 求めよ. つり合いの
角 と,そのまわりの小さな 振動の 角振動数を 求めよ. , , として 数値も 答えよ.
レール上の支点の位置は床に固定した原点から測るxₛ.長さlの糸と鉛直下向きの角がθで,支点の進む右向きに振れる向きを正とする.つり合いの角や見かけの重力は示していない.
解答を見る
考え方 支点の
おもりの
位置は .速度は なので
つり合いは
で .右辺は と書けるので,小さな ずれ では ,角振動数は .
数値:
確かめ:
例題 3
長さ
角が
小さいと して,ラグランジアンを と の2次まで書け. 2つの
おもりが そろって 同じ 角 振動数 で振れる 運動(基準 振動)を 探し, を求めよ. , として 数値も 答え,それぞれの 振れ方を 述べよ.
2本の糸はともに長さl,2つの小球はともに質量m.それぞれの糸と鉛直下向きの間に小さな角θ₁,θ₂を描く.基準振動や振幅の比は示していない.
解答を見る
考え方 下の
上の
おもりの 高さは ,下は .定数を除いて
オイラー=ラグランジュ方
程式は
2つ目から
振れ方は,小さい
確かめ:第7章の
ポイント ここまでの
慣性モーメントの
ある 滑車も,回転の 運動エネルギーを に入れるだけで 扱える. 支点が
与えられた 動きを する 場合も,支点の 位置を 時刻の 関数と して に入れれば 解ける.加速する 支点の 振り子は,見かけの 重力 で傾いて 振れる. 小さな
振動は, を2次まで展開すると1次の 連立方程式に なり,基準 振動で 解ける. どの
例でも,拘束を 保つ力(張力)は 一度も 現れない.
18拘束のある運動の演習
一般化座標から
演習 1
水平な
と の運動方 程式を 書け. すべての
つり合いの 位置を 答え,安定な 位置の まわりの 小さな 振動の 角振動数を 求めよ.
水平円環を真上から描き,x,y軸,半径R,ビーズの偏角θを示す.つり合いの点は示さない.
解答を見る
考え方 速さは
から, .1周の
範囲で . となる が安定で, は不安定. なら なので, ,角振動数は .
確かめ:位置エネルギーの
演習 2
固定されたらせん形の
自由度,
, の運動方 程式を 求めよ. , , , として,2.0秒後の 高さと 速さを 求めよ.
鉛直な軸のまわりの固定らせん管と小球を描く.半径R,1巻きの高さ2πb,上向きのz軸を示す.
解答を見る
考え方 水平な
自由度1.
なので .よって . より . , で,2.0秒後は , .2桁で , .
確かめ:丸める
演習 3
質量
と2本の運動方 程式を 求めよ. 安定な
つり合い と,その近くの 小さな 縦振動・横 振動の 角振動数を 求めよ.
固定点から斜め下へ伸びたばねと小球を描く.長さrと鉛直下向きからのθ,自然の長さl₀の別の見本を示す.
解答を見る
考え方 自由度は2.小さな
.方程式は
である.
. , を小さいと して1次まで 残すと, , .角振動数は それぞれ , .1次では独立である.
確かめ:
演習 4
水平レールを
と に対応する 保存量を 求めよ. 全水平
運動量が0の とき, を消去して の方程式を 求め, のまわりの 角振動数を 答えよ.
水平レール上の台車Mと棒の振り子mを描く.台車のX,棒のl,鉛直下向きからのθを示す.
解答を見る
考え方 自由度は2.水平
小球の
位置は .したがって
より .一方, の方程式は .保存量を時間で 微分して を消すと
小角では
確かめ:
演習 5
鉛直な
,保存量 ,エネルギーを書け. として,一定の 半径 を回る 運動を 求めよ.半径を 少し 変えた 運動の 角振動数も 求めよ.
円すい面とその内側のビーズを斜めから描く.軸からの距離r,高さz,母線と鉛直軸の角α,方位角φを示す.
解答を見る
考え方 方
より
の極小を 求める. より ,方位角の角速度は .さらに .半径方向の慣性は なので
と
確かめ:
ポイント 教える
各部分の
19光の速さと時空
問い
19世紀の
考えてみる
ガリレイ変換
法則 アインシュタインの2つの
相対性原理:すべての
慣性系で,物理法則は 同じ形を している(力学だけでなく,光の 現象も 含めて). 光速不変の
原理:真 空中の 光の 速さは,どの 慣性系で 測っても,光源の 動きに よらず,同じ 値 である.
2つとも
光時計と 時間の 遅れ
2枚の
です.
この
で,
です.
鏡の間隔d = 1.0 m,初期速度v = 0.60c.同じ慣性系Kの同じ時刻で,止まった時計と右へ動く時計を並べる.右の光路は斜めで,1往復にかかるKの時間はγ倍になる.薄い鏡は動く時計の1往復の始点と終点の位置.速度と時刻を操作でき,動きを減らす設定では自動再生しない.
相対性原理から,これは
定理 時間の
慣性系 K に
不変な 間隔
光時計の
です.右辺は
を間隔と
です.
ローレンツ変換
慣性系 K に
定理 ローレンツ変換
初期速度V = 0.60c.Kの直交軸に対し,青いx′軸と緑のct′軸が光の45度の線へ傾く.目盛りはx′またはct′が1,2,3となる出来事を逆ローレンツ変換して打ち,画面内に収まる分を表示する.スライダー操作だけで変化し,自動アニメーションは行わない.
ローレンツ変換からは,いく
同時の
相対性:K で 同じ 時刻( )に違う 場所( )で起こる2つの 出来事は,K' では だけずれた時刻に 起こる. 長さの
縮み:K' で 止まっている 長さ の棒は,K では に縮んで 見える. 速度の
合成:K で 速さ で 方向に動く物体の,K' での 速さは
問いに 戻る
光の
ポイント ここまでの
相対性原理と
光速不変の 原理(どちらも 経験の 事実)から 出発する. 光時計から
時間の 遅れ , .時計とともに動く 系の 時間が 固有時. 間隔
はすべての 慣性系で 同じ.固有時は .慣性系の
間は ローレンツ変換で つながる. が よりずっと 小さい とき,ガリレイ変換に 戻る. 同時の
相対性,長さの 縮み,速度の 合成で 光速を 超えない こと.
20ローレンツ変換を導く
本体の
定理 数学の
である.
ローレンツ変換の 導出
K' は K に
と
です.1つ目と2つ
で,整理すると
定理 数学の
K で
練習1
練習2
答え 練習1:
例題
例題 1
上空で
時間の
遅れを 考えないと,崩壊までに 平均どれだけ 進むか. 地上から
見た 平均の 寿命と,崩壊までに 進む平均の 距離を 求めよ.
上空の同じ生成点から,(1)と(2)で考える平均の距離だけ進んだ位置を印で示す.高さの目盛りは等間隔で,図の距離比は速さ0.995cから計算したもの.距離の数値は示していない.
解答を見る
考え方 ミュー粒子とともに
. .寿命は ,進む距離は .
確かめ:上
例題 2
地上に
解答を見る
考え方 宇宙船の
確かめ:ガリレイ変換なら
例題 3
GPS の
地球のまわりを回るGPS衛星から,地表の受信機へ電波が届く.衛星の運動による時計のずれを考える配置の模式図.時計のずれや距離の解答値は描いていない.
解答を見る
考え方 地上の1日
1日は
確かめ:GPS は
ポイント ここまでの
が小さい とき .日常の速さでは は非常に 小さい. 変換が1次式である
ことと,間隔が 変わらない ことから,ローレンツ変換が 導ける. 速度の
合成は で,光の速さを 超えない. 時間の
遅れは,ミュー粒子の 寿命や GPS の 時計で 実際に 観測されている.
21光の速さと時空の演習
出来事の
演習 1
慣性系Aで
Bで,両端の
位置を 同時に 測って 得る 棒の 長さを 求めよ. Aで
同時に 両端の 位置を 記録した2つの 出来事をBへ 変換した 場合,その 位置の 差を 棒の 長さと 呼べるか.
Aで静止した棒の両端P,Qと長さL₀,Bの進む向きを描く.測定値は示さない.
解答を見る
考え方 長さは,測る
なので, .Aで
, とした2出来事は,Bでは , .同時ではないので,この はBでの棒の 長さではない.
確かめ:Bで
演習 2
慣性系Aで,出来事PからQまでの
間隔
を求めよ.Pで 発した 光や,光より 遅い物体がQへ 届く ことは あるか. PとQが
同時に なる 慣性系Bの 速度 と,Bでの位置の 差を 求めよ.
横軸x,縦軸ctにPとQを置き,Pを通る左右の光の道すじを破線で示す.Qの座標を問題の値で示す.
解答を見る
考え方 時間差を
.PからQへ進むには 平均速度 が必要なので,光や 光より 遅い物体では 届かない. より . で, .
確かめ:Bでの
演習 3
慣性系Aで,
右と
左からの 光を 受け取るAでの 時刻を それぞれ求めよ. 2回の
受信の 間に,受信器自身の 時計が 刻む 時間を 求めよ.どちらの 光が 先に 届くか.
左右の発光器を−d,dに置き,t=0で原点にいる受信器の右向き速度vと,2本の光の向きを示す.
解答を見る
考え方 Aで
右からの
光は なので .左からの光は なので .Aでの
受信時間差は . より .右からの光が 先に 届く.
確かめ:同時の
演習 4
慣性系Aの
反射した
時刻と 位置, における 距離 を求めよ. 反射器の
時計は,Aで のとき0を 示していた.反射の ときの 時計の 読みを 求めよ. を初めの 距離と する 見積もりが,な ぜ 誤るかも 説明せよ.
横軸x,縦軸ctに原点の送受信器の縦線と,初めにx=dにある反射器の斜線を描く.往復する光の折れ線を示すが,交点の値は書かない.
解答を見る
考え方 Aでは
反射時刻を
とすると,反射位置は ,復路の時間は 同じ .したがって , . より .同じ
反射器の 時計の2つの 読みを 比べるので, . は反射した 瞬間のAでの 距離であり,光を 出した 瞬間の 距離ではない.
確かめ:反射器は
演習 5
慣性系Aで,3つの
BでのQとRの
を求めよ. PからQ,PからR,QからRへ,光または
光より 遅い 信号を 送れるか.時刻の 順序が 系に よって 逆転する 組と,逆転しない 組を 区別して 説明せよ.
x,ctの図にP,Q,Rを問題の座標で置き,Pから出る左右の光の道すじを破線で描く.信号の可否やBの座標は描かない.
解答を見る
考え方 変換は
より,Qは ,Rは .BではQはPより前,RはPより 後に 起こる. PとQの
間隔は で,信号は送れない.この 組の 順序は 系に よって 逆転する.PからRは で,速さ の信号が 届く.QからRは , なので,左向きの光が 届く.信号で 結べる この2組の 順序は,全慣性系で 同じである.
確かめ:BでQからRへの
ポイント 教える
どの
22相対論の力学
問い
この
考えてみる
「空間と
自由な
自由な 粒子の ラグランジアン
自由な
です.定数
定理 相対論の
対称性を
作用に
例として地球の10年間に,宇宙船が速さ0.60cで5年ずつ往復する.点の間隔は両者とも固有時1年.地球の10目盛りに対し宇宙船は8目盛りとなる.折り返しは瞬間的な方向転換として描く.
運動量と エネルギー
「対称性と
(計算は
定理 相対論の
この
静止エネルギー:止まっている
粒子( )も のエネルギーを 持つ. が よりずっと 小さい とき で,運動エネルギーは .光速の
壁: で なので, も も限りなく 大きくなる.質量の ある 粒子を 光の 速さまで 加速するには,無限の エネルギーが 要る. 質量の
ない 粒子: なら で, と が有限なら でなければならない.光は,このような粒子(光子)の 集まりと 見なせる.
質量は エネルギーの 一つの 形
ガリレイの
力の 中での 運動
外から
で,運動量の
問いに 戻る
対称性を
ポイント ここまでの
相対性原理を
満たす自由な 粒子の 作用は,固有時に 比例する: , . が よりずっと 小さい とき,定数を 除いて に戻る.ガリレイの 力学は その 近似. 自由な
粒子は 固有時が 最大に なる 道すじを 進む(双子の パラドックス). 運動量
,エネルギー , .静止エネルギー .保存するのは
エネルギーの 和で,質量の 和ではない.質量は エネルギーの 一つの 形. 場の
中では .押し続けても速さは を超えない.
23相対論の運動量とエネルギーの計算
相対論の
定理 数学の
これを
です.
定理 数学の
また,
練習1
練習2
答え 練習1:
例題
例題 1
静止していた
静止エネルギーと
を求めよ. 電子の
速さを を単位と して 求めよ.運動エネルギーを として 速さを 出すと,どうなるか.
解答を見る
考え方 運動エネルギーは
. . .速さは . とすると で,光の速さの 約2倍と いう,ありえない 値に なる.
確かめ:運動エネルギーが
例題 2
質量
くっついた
粒子の 速さと 質量 を求めよ. 衝突前の
運動エネルギーの 和と, を比べよ.
同じ質量mの2粒子が互いに向かって速さ0.60cで進む.下段は合体後の1粒子を速度矢印なしで示す.合体後の質量Mやエネルギーは示していない.
解答を見る
考え方 運動量の
運動量の
和は 衝突前に0なので,くっついた 粒子は 止まっている.エネルギーの 和は で,止まっている粒子の エネルギーは なので .衝突前の
運動エネルギーの 和は . で等しい.
確かめ:ガリレイの
例題 3
質量
時刻
の速さ を求めよ. になるまでの 時間を 求めよ(年で 答えよ).ガリレイの 力学で 計算した 時間と 比べよ. ,1年 とする.
細い直線はg = 9.8 m s⁻²で計算したガリレイの予測v = gt.水平な点線はv = c.相対論での曲線や到達時間の答えは描いていない.
解答を見る
考え方 運動方程式
( ). を について 解くと
では . 年.ガリレイの力学では 年.
確かめ:速くなる
ポイント ここまでの
を微分して , . , .運動エネルギー
が静止エネルギーと 同じ 程度に なると, は使えない. 衝突では
運動量と エネルギーの 和が 保存し,質量の 和は 保存しない. 一定の
力では で運動量は 増え続けるが,速さは に近づくだけ.
24相対論の力学の演習
全エネルギー
演習 1
質量
解答を見る
考え方 運動量から
確かめ:この
演習 2
質量
ラグランジアンと
保存する エネルギーを 書け. での速さと 運動量の 大きさを 求めよ.反対側の 折り返し位置も 答えよ.
x軸と対称な放物線形のUのグラフに,初めの位置aを示す.折り返し位置と速さは描かない.
解答を見る
考え方 時間の
, . で,初めの値は .原点で
なので , .左へ進むので,符号付きでは は負である.折り返すと に戻り, だから,反対側は .
確かめ:原点の
演習 3
一定の
運動量と
速さの 時間変化,最大の 速さを 求めよ. この間の
力の 仕事を 求めよ.粒子は 元の 位置へ 戻るか.
横軸ωt,縦軸F/F₀に,0からπまでの余弦曲線を描く.粒子の速度や変位は描かない.
解答を見る
考え方 加速度ではなく
. とおくと
この
を微分すると .初めも終わりも なので,仕事は .ただし途中で なので,変位は正であり元の 位置へは 戻らない.
確かめ:前半では
演習 4
質量
右向きに進む粒子mと静止した粒子2mを描き,衝突後は1つの物体Mになることだけを示す.衝突後の速度や質量の値は描かない.
解答を見る
考え方 全
初めの
したがって
確かめ:
演習 5
静止した
と を求めよ. の場合の 値を 答え, のすべてが 光子の エネルギーに ならない 理由を 説明せよ.
粒子Mが右へ光子を出す前後を並べ,放射後の粒子mと光子を描く.mの運動方向と速さは示さない.
解答を見る
考え方 光子の
残った
粒子は , . を使うと
さらに
, .残った粒子の より,その .質量差のエネルギー は,光子のエネルギーと 反跳する 粒子の に分かれる.
確かめ:
ポイント 教える
25対称性から見た力学の全体像
問い
この
法則から 定理へ
前の
前の | この |
|---|---|
慣性の | 空間と |
運動エネルギー | ガリレイの |
質量 | ラグランジアンに |
運動方程式 | オイラー=ラグランジュ方程式.力は |
作用反作用の | 空間の |
エネルギーの | 時間の |
運動量の | 空間の |
角 | 空間の |
重心の | ガリレイの |
遠心力・ | 慣性系でない |
逆に,この
決定性:状態(位置と
速度)を 決めると 未来が 決まる. 停留作用の
原理:実際の 経路で 作用が 停留する. 時間と
空間の 対称性:慣性系の 存在と,相対性原理(ガリレイ,または 光速不変を 含むアインシュタインの 形). 相互作用の
形:位置エネルギー の具体的な 形(万有引力,ばねなど).
1から3は,どんな
ハミルトン形式
ラグランジアンでは,状態を
をハミルトニアンと
これをハミルトンの
m = 1.0 kg,l = 1.0 m,g = 9.8 m s⁻²の振り子.初期状態はθ = 0.80 rad,pθ = 0で,閉じた線に沿って振動する.E/(mgl)が1より小さい青い線は振動,1の橙の破線は境目,1より大きい緑の線は回転を示す.赤い線は選んだ状態の等エネルギー線.点を置くかドラッグ・入力で状態を指定し,再生すると正準方程式にしたがって動く.±πで角を折り返して表示する.動きを減らす設定では自動再生しない.
な ぜ停留作用の 原理が 成り 立つのか
この
量子力学では,粒子は1本の
これは,光の
さらに 先へ
対称性から
電磁気学:電荷と
磁場の 相互作用は 速度に よる 位置エネルギーで 表され,やはり ラグランジアンで 書ける.光速不変の 原理は,もともと 電磁気学から 生まれた. 一般相対性理論:重力の
中を 自由に 落ちる 物体も,固有時が 停留する 道すじを 進む.重力は,時空 その ものの 曲がり方と して 表される. 素粒子の
物理:自然界の 基本的な 力は,対称性の 要請(ゲージ対称性)から その 形が 決まる.
ポイント ここまでの
慣性の
法則,運動方程式,作用反作用の 法則,保存則は,決定性・停留作用の 原理・ 時間と 空間の 対称性から 定理と して 出る. 物理の
中身と して 残るのは,相互作用の 形 だけ.位置と
運動量で 書いた ハミルトン形式は,位相 空間の 上の 流れと して 運動を 表し,統計力学と 量子力学に つながる. 停留作用の
原理は,量子力学の 経路積分で 説明される.作用が 停留する 経路の まわりだけが 打ち消し合わずに 残る. 対称性から
法則を 組み立てる 方法は,電磁気学,一般相対性理論,素粒子の 物理へと つながっている.
26第13章の章末問題
経験の
演習 1
が運動を 変えない 理由を 作用から 説明し,運動方 程式を 求めよ. 一般化
運動量 とハミルトニアン を求め,正準方 程式が (1) と 同じ 運動を 与える ことを 確かめよ.
横軸xに粒子と原点を置き,その上にU=kx²/2のグラフを描く.力や運動の解は描かない.
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考え方 全微分は
なので,作用の増加は .両端固定の変分では 変わらない.方程式も から となる. , .よって
正準方
確かめ:
演習 2
空間を
である.
を書き,各粒子の 方程式を 導け. 全
運動量と 全角 運動量の 保存を,対称性と 方程式の 両方から 示せ.各粒子の 角運動量も 保存するか.
異なる質量の3粒子を三角形の頂点に置き,3組の相対位置を破線で結ぶ.固定された外部の支点は描かない.
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考え方 運動エネルギーを
.粒子1では
粒子2,3も
は系全体の 平行移動でも 回転でも 変わらない.したがって , が保存する.方程式を 足すと 各対の 力が 打ち消し合い, .角運動量の 時間微分では,各対の 寄与は
と
確かめ:質量が
演習 3
自由な
両系での
粒子の 速度と,経路に 沿う 固有時を 求めよ. 両系で
を計算して 作用を 比べ,運動量と エネルギーも 求めよ.作用が 不変でも,エネルギーや 運動量が 同じ値に ならない 理由を 説明せよ.
x,ctの図に出発と到着を置き,自由粒子の直線の経路と光の破線を描く.両系の計算結果は書かない.
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考え方 相対論の
Aで
, , .Bでは
よって
Aで
,Bで .それぞれの時間差を 掛けると,どちらも .一方,Aでは , ,Bでは , .速度が系に よって 違うので, と も違う.
確かめ:どちらも
演習 4
水平面内の
,運動方程式,保存する を求めよ. の場合の 半径方向の 振動数を 求めよ.管の 端に 達する 前の 運動だけを 考える. は保存するか.その 時間変化を 求めよ.
水平面を上から見て,Oを一端とする回転管,ビーズ,距離rと回転方向Ωを示す.力や半径方向の運動の解は描かない.
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考え方 ビーズの
, .よって , が保存する. 方
程式の 角振動数は .ただし片側の管なので,正の にある 区間だけに 解を 適用する. だから
で,一般には
確かめ:慣性系での
演習 5
質量
Aでの
崩壊までの 時間と 移動距離を 求めよ. Aで
前向き,後ろ 向きに 出る 光子の エネルギーを 求めよ.元の 粒子の 静止系では 両光子の エネルギーは 同じなのに,Aでは 違う 理由を 保存則から 説明せよ.
右へ動く粒子Mと,崩壊地点から左右へ出る2個の光子を描く.光子のエネルギーの値は示さない.
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考え方 時計の
なので ,移動距離は .前向きを
,後ろ向きを とすると
よって
確かめ:両光子の
演習 6
1次元の
, の時間変化を 求め, が保存する ことを 示せ. に書き直し,全微分を 取り除いた から求める エネルギーとの 関係を 示せ. とし,負の の側に 高さ の山が1つあると する.頂上だけが で,それ以外の は 0 以上かつ 未満,山の両側の 遠方では である. , のとき,粒子が 山に 捕まる(越えられず 引き返す)条件と,山を 越える 条件を 求めよ.
x軸上を右へ速度uで動く,高さU₀の山と,その右側にいる粒子を描く.山の頂上から粒子までの相対位置yを示す.粒子が山を越えるかは描かない.
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考え方 時間を
方
程式から .また なので, は保存する. を入れると .最後の2項は .これを除いた のエネルギーは であり, .の
は保存する.初期条件は , , なので
なら
なら山を
確かめ:山の
27第13章の発展問題
対称性で
演習 1
外から
の形と,各粒子に 働く 力を 求めよ. とすると となる ことを 示し,新しい 保存量を 求めよ. , で作用が 不変に なる ことを 確かめ,(2) と 同じ 尺度変換の 性質が 見える ことを 説明せよ.
2粒子の配置と,原点から両位置を同じ倍率λで拡大した配置を並べる.距離rとλrだけを示す.
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考え方 平行移動で
とすると . より .定数 の値や 符号は 対称性だけでは 決まらない.力は , . なら反発, なら引力である. 尺度の
条件を で微分すると .方程式から
時間の
速度は
倍, はともに 倍, は 倍となる.したがって は不変.時間も 変換するので,本体の 節の 座標だけの ネーターの 定理へ 直接代入せず,(2) で 保存量を 確かめた.
確かめ:
演習 2
線密度
長さの
拘束を 定数 で組み込んだ 積分
を
対称な
解が , となる ことを 示し, を決める 式を 書け.ここで , である.
同じ高さの2支点と,間に垂れる鎖の任意の試行曲線を描く.水平距離2d,高さh,全長ℓを示す.懸垂線の式や最下点の高さは描かない.
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考え方 時刻の
は を直接含まないので, .オイラー=ラグランジュ方程式 を入れると .したがって
である.
, とおく.垂れた鎖では を選び, .これを微分すると, の所で .最下点でも連続性から 成り 立つ.左右対称で ,元の式で だから .全長と端点から
を
確かめ:
演習 3
鉛直面内の
降下時間が
になる ことを 示し,停留条件の 第1積分を 求めよ. 第1積分の
定数を ( )とし, とおいて停留曲線を 媒介変数表示で 求め,点Bを 通る 条件から を示せ.さらに 降下時間を 求め,直線と 比べよ. , として2つの 時間を 計算せよ.
下向きy軸と右向きx軸,AとBを置き,直線と任意の試行曲線を描く.求める停留曲線の形や降下時間は示さない.
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考え方 時間は
固定された
なめらかな 拘束なので が保存し, . より時間の 式が 出る. に対し は一定なので, が一定. と書ける. は未定の 長さである. を へ入れると,降下する 枝 では . と合わせて . で とすれば
Bは
である.
直線の
, .
確かめ:Aの
演習 4
長さ
と の方程式を 求めよ. は1よりずっと 小さく,支点の 振動は 小球の ゆっくりした 運動より ずっと 速いと する. と分け,1周期の 間は を一定と みなす.速い 小さな 振動 を求め, の平均が であることを 使って の平均の 方程式を 導け. 倒立位置
が安定に なる 条件と,小さな 振動の 角振動数を 求めよ. , , , で条件と 近似の 妥当性を 確かめよ.
鉛直に振動する支点から上へ伸びる棒と小球,長さl,上向き鉛直からのθ,支点の振幅aを示す.安定条件や平均位置は書かない.
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考え方 重力と
なので
方
速い項を
取り出すと .平均0の周期解は . を元の 式に 入れ,周期平均を とると
と
小さな
では .したがって のとき 安定で, .数値では , なので条件を 満たし, . , , で,小振幅・速い 支点と いう 近似と 整合する.
確かめ:平均の
演習 5
質量
粒子の
, とローレンツ変換を 使い, , を導け.全エネルギー・全 運動量にも 同じ 変換が 成り 立つことを 確かめよ. が不変である ことを 示し,生成に 必要な 最小の と入射 運動エネルギーを 求めよ. しきい値での3粒子の
速度を 標的の 系で 求めよ.同じ 質量の2粒子を 逆向きに 同じ速さで 衝突させる 方式では,必要な 運動エネルギーの 合計は いくらか.
上に静止標的へ入射する粒子と反応後の3粒子,下に逆向きの2本の入射ビームを描く.生成粒子の速度としきい値の数値は描かない.
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考え方 標的の
固有時は
不変なので, , .それぞれ を掛けると 求める 変換に なる.変換が1次式なので,粒子ごとに 足した にも同じ式が 成り 立つ. 変換式を2乗して
引くと,混合項が 消え, . の系では ,全エネルギーは .生成した3粒子の各エネルギーは 以上なので, が必要であり,3粒子すべてが この 系で 静止すると 等号と なる.初めは , , より
しきい値の
, から,全運動量が0の 系の 速度は .3粒子はその 系で 静止している ため,標的の 系では 全員が 同じ 速度 で進む.逆向きの2ビームなら,全 運動量は 初めから0.各入射エネルギーを にすれば 生成でき,運動エネルギーの 合計は .
確かめ:固定標的では
28第13章のまとめ
この
出発点
出発点 | 内容 |
|---|---|
決定性(経験の | 状態(一般化座標と |
停留作用の | 実際の |
時間と | 慣性系では |
公式
公式 オイラー=ラグランジュ方程式
公式 ラグランジアン
自由な
粒子(ガリレイ): 閉じた
系: 自由な
粒子(相対論):
公式 対称性と
一般化
運動量 .循環座標の は保存する. ネーターの
定理: で が しか変わらなければ, が保存する. 時間の
一様性 → エネルギー ,空間の一様性 → 運動量,等方性 → 角 運動量,ガリレイの 相対性 → 重心の 等速 運動.
公式 相対論
,時間の遅れ ,間隔 は不変. ローレンツ変換:
, .速度の合成 . , , .
各題材の 問いへの 答え
状態と
運動の 法則:位置だけでは 未来は 決まらず,位置と 速度で 決まる.加速度は 位置と 速度から 決まるので 新しい 情報ではない. 停留作用の
原理:光は,かかる 時間が 停留する 道を 通るので,反射の 法則が 出る.運動も,作用が 停留する 経路と して 選ばれる. 空間と
時間の 対称性:運動エネルギーが に比例するのは,空間と 時間の 一様性・等方性と,ガリレイの 相対性原理の ため. では,動く船の 中と 岸とで 法則が 変わってしまう. 相互作用と
力:影響し合う 粒子の ラグランジアンは .作用と反作用が 等しいのは,空間が 一様だから. 対称性と
保存則:エネルギー,運動量,角 運動量が 保存するのは,時間の 一様 性,空間の 一様性,等方性の ため.閉じた 系の 保存量は,重心の 運動を 含めて10個. 拘束の
ある 運動を 解く:拘束を 満たす座標で を書けば,張力を 知らずに 振り子の 運動が 求まる.回る 輪の ビーズは, で最下点を 離れて に落ち着く. 光の
速さと 時空:光の 速さが どの 慣性系でも 同じなら,時間は どの 系でも 同じには 進まない.動く 時計は 遅れ,慣性系の 間は ローレンツ変換で つながる. 相対論の
力学:対称性を ローレンツ変換に 替えると,自由な 粒子の 作用は 固有時に 比例し, .そこから と光速の 壁が 出る. 全体
像:法則の ほとんどは 枠組み(決定性・原理・対称性)から 出る.物理の 中身と して 残るのは 相互作用の 形.停留作用の 原理は 量子力学の 経路積分で 説明される.
この 章で 使った 数学
2階の
微分方程式と 初期条件,オイラー法. 変
分法:部分積分と 基本補題. 多変数の
関数の 偏微分,勾配,合成関数の 微分. 外積の3つの
積の 性質. の近似.